【不妊治療案内】
FT(卵管鏡下卵管形成術)

FT(卵管鏡下卵管形成術)

FT(卵管鏡下卵管形成術)とは、卵管で生じている閉塞・狭窄を解消するための手術です。 手術により卵管を再開通させることで、これまで適応とならなかったタイミング法や人工授精により妊娠を目指せるようになります。

症状・疾患がある場合にFT
(卵管鏡下卵管形成術)が適応されるの?

FT(卵管鏡下卵管形成術)は、下記の症状・疾患がある場合に適応となります。

  1. 卵管の片方がまたは両方の閉塞
  2. 重度の卵管の狭窄
  3. 比較的若年代の過多(38歳以下)

※卵管采(卵管の腹腔側の先端)が完全に閉塞している場合には適応外となります。

術後の妊娠率の改善や効果

FT(卵管鏡下卵管形成術)を受けた後、妊娠率の改善が期待でき、タイミング法・人工授精での妊娠が可能になります。 ただし、卵管障害の程度によっては、卵管の再開通が難しい場合があり、そうしたケースでは高度生殖医療へのステップアップを検討する必要があります。

  1. 卵管の再開通率は90%以上
  2. 術後の妊娠率は30%程度

※年齢や卵管障害の程度によって異なります。
※術後、再閉塞が起こる可能性があります。
※術後6ヶ月たっても妊娠しない場合、体外受精へのステップアップが検討されます。

FT
(卵管鏡下卵管形成術)の流れ

1問診・診察

事前にご予約をいただき、当クリニックへお越しください。
問診・診察を行い、手術の日時をご相談させていただきます。

2手術当日

お伝えした手術の日時に当クリニックへご来院ください。

3麻酔・手術

手術は局所麻酔・静脈麻酔下にて実施します。

①内視鏡(卵管鏡)を挿入

内視鏡(卵管鏡)を腟から挿入します。

②子宮に挿入

内視鏡(卵管鏡)を子宮へ挿入し、卵管の入口がどこにあるのか調べます。

③バルーンを挿入

卵管の入口にバルーンを挿入します。

④閉塞・狭窄部分を拡張

バルーンを広げて、卵管内の閉塞・狭窄している部分を拡張します。

⑤終了

バルーンを戻し、卵管内を確認すれば手術は終了となります。

FT(卵管鏡下卵管形成術)の
費用や高額療養費制度

費用

FT(卵管鏡下卵管形成術)は保険適用となりますが、保険点数が高いため、患者様にご負担いただく部分も多くなります。
あらかじめご了承ください。

費用
片側 【3割負担の場合】
140,000円
両方 【3割負担の場合】
280,000円

高額療養費制度について

高額療養費制度とは、同月に支払った医療費が自己負担限度額を超えた時、超過分の払い戻しが受けられる制度です。

高額療養費制度の限度額認定証の事前申請

高額療養費制度の限度額認定証は、事前に健康保険組合などに申請することができます。
限度額認定証をご提示いただけましたら、窓口負担は自己負担限度額までとなります。

高額療養費制度(厚生労働省)
はこちらへ

FT
(卵管鏡下卵管形成術)のQ&A

FT(卵管鏡下卵管形成術)は痛いですか?

手術は局所麻酔・静脈麻酔を実施して行いますので、術中の痛みは心配ありません。

FT(卵管鏡下卵管形成術)が必要になるケースは?

卵管の狭窄・閉塞など、障害が原因で妊娠に至らない場合、FT(卵管鏡下卵管形成術)が必要になります。

FT(卵管鏡下卵管形成術)の術後の妊娠率は?

卵管の両方が閉塞している場合で20%程度、片方が閉塞している場合で35%程度と言われています。

お問い合わせ tel:077-598-6573 24時間対応 WEB予約